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平成24年度一般公開講座(第2回)を開催しました。

カテゴリ:公開講座・シンポジウム|掲載日:2012年11月20日

 豊橋技術科学大学では、11月16日(金)、平成24年度一般公開講座「シミュレーションで新しい世界を見、そして、予測する」の第2回目を開催しました。今回は、環境・生命工学系 後藤尚弘准教授から「環境問題のシミュレーション」についての講義が行われました。

 今回の講座では、導入部分で環境問題におけるシミュレーションの手順(複雑な現象の観察→重要要素の抽出→数理モデルの構築→シミュレーション)について紹介がありました。その後、環境問題の中でも主に医療系廃棄物排出量の将来予測について、前述の手順に沿って話がありました。
 医療系廃棄物は、一般家庭から生じる一般廃棄物、事業活動から生じる一般廃棄物及び産業廃棄物に大きく分類されますが、高齢者福祉施設などから発生する医療・福祉系の廃棄物は多様化・増加しているそうです。又、労働者不足による外国人労働力の流入という人口変化の状況にも着目し、先生の研究では日本全体及び地域別のシステムダイナミックスモデルを作成し、廃棄物発生量のシミュレーションを行ったそうです。その結果、2035年には高齢者福祉施設感染性廃棄物は2010年の約2.5倍に増加し、又、南関東地域の感染性廃棄物発生用が最も多い、などの結果が得られたとのことです。
 そのほか、先生の研究内容として、動物由来の医療廃棄物量の推移についての紹介や、マルチエージェントシミュレーションを用いた消費者の環境配慮製品購買行動に関する研究の紹介がありました。
 当日は43名の方に参加いただき、アンケート結果では、「大変、おもしろい講義でした。」、「シミュレーションの役割がはっきりわかった。」等のご意見をいただきました。

 なお、次回は11月22日(木)に第3回目「構造物の静的・動的非線形シミュレーション」を開催します。引き続き受講申込を受付中ですので、お気軽にご参加ください。

※第6回までの講座の詳細は、一般公開講座チラシ(PDF、583KB)をご参照ください。
 (ご希望の1回のみの申込みも可能です。)