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社会連携推進本部設立記念シンポジウムを開催しました。

カテゴリ:リサーチセンター等の社会貢献|掲載日:2013年04月17日

 豊橋技術科学大学では、去る3月26日(火)、社会連携推進本部設立記念シンポジウム「東三河の地域を豊かにし,そして世界へ発信できる社会連携」を開催しました。

 今回のシンポジウムでは、平成24年4月に発足した本学社会連携推進本部の活動状況・計画や本学と地域社会との繋がりを紹介するとともに、東三河地域の自治体、経済団体、企業及び大学関係者の講演やパネルディスカッションにより、地域社会のニーズを捉えた大学の社会貢献について考えました。

 当日は145名の方にご参加いただき、会場の方からも質疑応答やアンケートを通じて、多数の有意義なご意見をいただきました。

社会連携推進本部の活動状況・計画及び技科大の地域社会とのつながり

 本学社会連携推進本部の寺嶋本部長から、社会連携推進本部の役割や目的について説明しました。また、現在の活動状況として、地元自治体・商工会議所・企業・大学等と連携した取組や、市民向け講座、小中高校生向け実習実験講座や講師派遣などの様々な社会連携事業について紹介するとともに、今後も地域と大学の双方向の連携により、地域貢献・地域活性化を図るため、地域の皆様の一層のご支援をお願いし、講演を締めくくりました。

豊橋技術科学大学リサーチセンターの紹介

 本学では、様々な社会的課題を認識し、地域社会と連携しながら課題解決へ向けた研究の推進とその成果の社会還元を進めるため、「未来ビークルシティリサーチセンター」、「人間・ロボット共生リサーチセンター」、「安全安心地域共創リサーチセンター」、「先端農業・バイオリサーチセンター」を設置しています。その4つのリサーチセンターの活動について、最新情報を紹介しました。

未来ビークルシティリサーチセンター
角田センター長

人間・ロボット共生リサーチセンター
三浦副センター長

安全安心地域共創リサーチセンター
増田副センター長

先端農業・バイオリサーチセンター
三枝特任教授

基調講演1「技科大との連携によるまちづくり」

 豊橋市の佐原市長の基調講演では、技科大と豊橋市の連携でシーズとニーズの出会いの場を創造し、又、技科大の卒業生の活躍の場を作るためにも、新産業創出を目指す拠点としてサイエンス・コアの活用法の提案などについてご講演いただきました。


【豊橋市長 佐原光一氏】

基調講演2「技科大に期待する社会連携と人材育成」-地域の企業の立場から-

 豊橋商工会議所 松井副会頭の基調講演では、人材育成や大学の情報発信力の強化法について様々なご提案をいただくとともに、企業人のスキルアップ、キャリアアップを図るために、技科大の教員に最先端の技術動向について出張講義してもらいたいとの要望もいただきました。


【豊橋商工会議所副会頭 松井孝悦氏】

基調講演3「企業と技科大との連携による社会貢献」

 シンフォニアテクノロジー(株) 武藤社長の基調講演では、企業側から見たものづくり技術者の課題等についてご講演いただき、企業が期待する人材としては、技術問題点を克服する気持ちを持ち、ファイティングスピリットを持つことが大切とのお話しが印象的でした。また、企業技術者の大学での週2日程度の研修制度についてご提案いただきました。


【シンフォニアテクノロジー(株) 代表取締役社長 武藤昌三氏】

パネルディスカッション「これからの社会連携に向けての期待」


【パネルディスカッションの様子】
パネリスト
  • 豊橋市長 佐原光一氏
  • 愛知県 東三河総局長 加藤嘉彦氏
  • 豊橋商工会議所 副会頭 松井孝悦氏
  • シンフォニアテクノロジー株式会社 代表取締役社長 武藤昌三氏
  • 愛知大学地域政策学部教授 戸田敏行氏
  • 豊橋技術科学大学長 榊 佳之
コーディネーター
  • 豊橋技術科学大学副学長・社会連携推進本部長 寺嶋一彦
【パネリストからの意見(抜粋)】

~地域の社会人の再教育について~

  • 大学が果たす事として、企業や自治体、経済団体、他大学などと地域連携協議会のような組織を作り、スキルアップに向け、地域のニーズに応えたプログラムを打ち出したい(榊学長)
  • 東三河全体での人材育成に取り組んでいる東三河広域経済連合会と連携することでスムーズにできるのではないか
  • 地域連携協議会はシーズとニーズをマッチさせる機能が重要で、コーディネートのための人材育成が必要になるが難しい課題
  • 技科大のOBが2万人になっているのでOBの再教育の場として、職業と教育のらせん型教育が必要
  • 人材育成のしくみとして、資格制度の整備、マイスター制の活用
  • 技科大と連携機関とで既に取り組んでいる“食農先導士”をもっと活用し広げるべき

~地域における産学官連携について~

  • 文理融合が求められており、研究成果の発信力、発信の場が必要
  • グローバル・イノベーションがキーワード
  • 高齢者のために住みよい都市開発と介護ロボットの開発が必要
【会場からの意見(抜粋)】
  • ASEAN地域との交流など、技科大の優れた取り組みや資源が既にたくさんあるので、もっとPRを
  • 技科大が取り組んでいる高大連携事業について、今後も高校生が大学レベルの実験実習を経験できる場の提供をお願いしたい