文字サイズ
活動報告

ホーム > 活動報告 > その他 > 東三河地域防災協議会で本学の研究成果発表が行われました。(5月7日(水))

東三河地域防災協議会で本学の研究成果発表が行われました。(5月7日(水))

カテゴリ:リサーチセンター等の社会貢献|掲載日:2014年05月12日

 5月7日(水),豊橋市役所にて東三河地域防災協議会(会長:佐原光一豊橋市長)の研究成果発表会が開催され,自治体の防災担当者や市民など約100名が参加しました。

 この研究発表会では,同協議会からの委託で行われた研究の一つとして,本学の建築・都市システム学系 垣野義典准教授から「機能・設備面からみた学校の避難所運営に関する研究」についての報告が行われました。
 垣野准教授の研究では,東日本大震災の被災地である石巻市・気仙沼市・仙台市の学校でのヒアリングを通じ,特に居住スペースや運営本部等の設備・機能面の視点から,現地でどのような避難所運営が行われたのか実態が明らかにされ,その結果から,5期に分けて避難所運営マニュアルを策定し,時系列に応じた空間の振り分けや機能の付加などについて対策を整理することが提案されました。
 更に東三河地域で大災害が発生し小中学校が避難所となった場合を想定し,東三河8市町村の小中学校へのヒアリングや空間分析に基づく避難所運営案についての考察が行われ,避難所を運営する上での14のルールとともに、被災初期には小中学校の教職員が主導することで運営をスムーズに行うことや,避難所のリーダーの選任と責任の明確化などが重要であると説明されました。

垣野准教授の研究成果発表
垣野准教授の研究成果発表

 また,研究成果の発表後には,本学 安全安心地域共創リサーチセンター(CARM)の斉藤大樹センター長から同リサーチセンターの取組について発表が行われました。斉藤センター長からは,マグニチュード9クラスの大地震が危惧される南海トラフ地震に対する防災・減災・復興のありかたに関する研究や大学間連携の取組,高度防災人材養成のための企業・自治体等へのニーズ調査や講座開催結果などについて報告が行われたほか,三河港湾地区のエリアリスクマネジメント手法の確立についての研究構想が紹介されました。

斉藤センター長のCARM取組紹介
斉藤センター長のCARM取組紹介