2016年2月アーカイブ

 豊橋技術科学大学では,豊橋市教育委員会と連携して,2月6日,13日,20日,27日の全4回にわたり,平成27年度豊橋市民大学トラム 豊橋技術科学大学連携講座を開催しました。

今年度は,「守ろう,つなげよう,豊かな暮らしと自然」をメインテーマとしてエネルギーが環境に及ぼす影響や豊かな資源をもたらす豊川など河川環境の現状,植物工場の最先端技術について本学の各分野の教員がわかりやすく解説しました。

活動報告として,全4回の様子をご紹介します。

第1回「持続可能な社会に向けた燃料技術開発の現状 ~燃焼技術と再生可能エネルギーの有効利用~」

(機械工学系教授 野田 進)

日本のように平和で豊かな高度社会を維持するためには,大量のエネルギーが必要です。日本では東日本大震災以降,原子力発電所が停止し,石炭,天然ガスなどの化石燃料が 大量に使用されています。化石燃料を使用する場合,化石燃料の枯渇と環境汚染が問題となります。気候変動などその影響は地球規模に及んでいます。これらの問題に対応する燃 焼技術,また再生可能なエネルギーの有効利用技術について講義を行いました。

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 第1回講義の様子

第2回「三河湾に流入する河川の水質調査からわかったこと ~水質による六条潟への影響~」

(建築・都市システム学系准教授 横田 久里子)

三河湾は日本一のアサリの産地であるなど豊富な水資源に恵まれています。一方で,毎年赤潮や青潮が発生し,アサリの稚魚の大量斃死など漁業被害が報告されることもあります。六条潟が位置する三河湾東部には,一級河川「豊川」のほか,たくさんの中小河川が流入しており,その水質の影響を受けています。講義では,定期的に実施した河川調査を通じて明らかになったことを紹介しました。

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 第2回講義の様子

第3回「コンピュータシミュレーションによる植物工場内の気流・温度予測 ~植物工場における作物への最適環境をつくる~」

(環境・生命工学系講師 東海林 孝幸)

 近年,植物工場が各地に建設されトマトなどが生産されています。植物工場内を作物に適した気流および温度環境に保つには熟練者の経験や勘に頼ることが多かったのですが,最近はさまざまなセンサ技術を導入し最適環境を実現しようという動きが活発になっています。講義ではコンピュータシミュレーションによる太陽光利用型の植物工場内部の気流や温度予測例を紹介しました。

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 第3回講義の様子

第4回「人類は第6の大量絶滅時代に突入したのか? ~警告と人間活動・技術の行使~」

(環境・生命工学系教授 平石 明)

 地球上における40億年にも亘る生命史のなかで,生物種は5回大量絶滅を繰り返しています。そしていま,過去にない速さで多数の生物種が絶滅しており,6番目の大量絶滅時代に突入したのでは?と警告が発せられています。この大量絶滅と人間活動・技術の行使との関係を解説しました。

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 第4回講義の様子

全4回を通じて多くの方にご参加いただき,ありがとうございました。

受講者の皆様にご協力いただいたアンケートを参考に,より多くの方に満足いただける企画を今後も検討していきたいと考えておりますので,是非ご参加下さい。

平成27年度東三河・浜松地区高大連携フォーラムに参加しました。

「平成27年度東三河・浜松地区高大連携フォーラム(主催:東三河・浜松地区高大連携協議会)」が,1月30日(土),豊橋市民センター(カリオンビル)で開催され,東三河の公立高校,東三河と浜松地区の大学から教諭や教授,生徒らが参加し,高校と大学の連携による取組の事例発表などが行われました。

本学からは,渋澤 博幸 准教授(学長補佐(社会連携担当))が参加し,「豊橋技術科学大学における高大連携の取組み」と題して事例発表が行われました。発表では,本学と時習館高校が連携して平成20年度から継続的に取り組んでいるSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)事業について,実験・実習講座やその成果発表会,留学生派遣による語学指導などの実績を中心に報告がありました。

その後,渋澤准教授の発表に引き続き,時習館高校の生徒から実験実習の成果発表が行われました。

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 渋澤先生発表の様子

 本学では、今後も地域の高校と連携し、生徒の科学技術に対する興味と知的探求心等の育成を図っていきたいと思います。

「青少年のための科学の祭典2015・東三河大会」に出展しました。

 豊橋技術科学大学では,1月23日(土)~24日(日),豊橋市のこども未来館ココニコにおいて開催された「青少年のための科学の祭典2015・東三河大会に参加し,出展ブースでの展示・実演を行いました。

 青少年のための科学の祭典は、工夫を凝らした化学実験や科学工作を通じ,子どもたちが自ら触れて,作って,動かして,楽しみ,そして,科学に親しむ場 と機会を提供するイベントです。本祭典の2日間の期間中、本学出展ブースにも多くの方にお越しいただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 活動報告として,本学の出展ブースの様子をご紹介します。

■人間協調型ロボット Lucia(ルチア)の体験(人間・ロボット共生リサーチセンター特任准教授 三枝 亮)

 Lucia(ルチア)は,光と音と動きを使って,私たちのお手伝いをするロボットです。

 ブースでは,Luciaと一緒に,「ボール遊び」や「おにごっこ」を体験して,人に反応するロボットの仕組みを学んでいただきました。

Luciaの説明については,下記pdfファイルをご覧下さい。

 Lucia(ルチア)(pdf:120kb)

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 写真真ん中のロボットがLuciaです

■情報案内ロボット ToyockyRobo(トヨッキーロボ)の体験(人間・ロボット共生リサーチセンター特任准教授 三枝 亮)

 ToyockyRobo(トヨッキーロボ)は,タッチパネルを利用して,豊橋市の地域情報を,豊橋の方言「三河弁」で案内するロボットです。

 トヨッキーロボは,人を認識して動画の視聴を案内したり,記念撮影を行うことができます。

 Toyocky Robo(トヨッキーロボ)(pdf:120kb)

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 三河弁を話すトヨッキーロボです

■ミニロボットの操縦を体験してみよう(機械工学系,人間ロボット共生リサーチセンター教授 内山 直樹,ロボコン同好会)

  豊橋技術科学大学 ロボコン同好会の部員自ら製作したミニロボットの操作体験を行いました。 ロボットには2種類あり,1つ目は,置いてある空き缶を決められた場所に運ぶロボット,2つ目は,床に散らばった棒を自分の陣地に集めるロボットです。

 ロボコン(pdf:460kb)

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 ロボットを操作して棒集めにチャレンジしています

二日間の開催で,本学ブースにはたくさんの皆様にお越しいただくことができました。

ブースに科学を遊びに,学びに来てくださった参加者の皆様ありがとうございました。

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