2012年12月アーカイブ

「科学三昧 in あいち2012」に出展しました。

 豊橋技術科学大学では、12月26日(水)、「科学三昧 in あいち2012(主催:あいち科学技術教育推進協議会)」に参加し、情報発信ブースを出展しました。
 
 「科学三昧 in あいち2012」は、愛知県内で行われた科学技術にかかわる先進的教育活動の合同発表会で、愛知県内の高等学校(SSH指定校・SPP実施校・コスモサイエンスコース設置校等)、大学、研究機関が集まり、高校生による発表会及び連携・協力機関等からの情報発信が行われました。
 
 本学の情報発信ブースでは,平成23年度文部科学大臣表彰科学技術賞や第9回産学官連携功労者表彰経済産業大臣賞を受賞した色弱者の色の見分けにくさを一般色覚者が体験できるバリアント-ル(色弱模擬フィルタ)を展示・実演によって紹介しました。
 また,CEATEC JAPAN 2012にて「次世代イノベーション・キーテクノロジ部門」準グランプリを受賞した路面からタイヤを介して車両に電力を伝送する電化道路・電気自動車EVERの紹介,実演をデモ機で行いました。
 
 これらの研究成果の紹介のほかにも、本学の特徴や学生のサポート体制などの大学紹介や地域連携の取組についての紹介も行いました。本学の出展ブースには、高校生や引率の先生を中心に約200名の方にお越しいただき、展示物を見て、触れて、体験いただきました。
 ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

■情報・知能工学系 中内研究室 色弱体験眼鏡「バリアント-ル」の体験

 

■電気・電子情報工学系 大平研究室 電化道路・電気自動車の研究紹介,実演

■大学紹介・社会連携推進本部紹介

写真1

平成24年度一般公開講座(第6回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、12月21日(金)、平成24年度一般公開講座「シミュレーションで新しい世界を見、そして、予測する」の第6回目(最終回)を開催しました。今回は、建築・都市システム学系 教授の廣畠康裕先生から「都市交通のシミュレーション」についての講義が行われました。

 道路網計画や道路施設計画の評価、交通制御・交通規制等の交通管理策の評価、大規模都市開発が道路交通に及ぼす影響の評価、交通安全対策の評価等においては、計画や対策等の実施に伴う交通需要量や交通流状態の変化の的確な予測が必要であり、そのために多様なシミュレーションモデルが用いられています。本講座では、このような交通計画・交通工学分野のシミュレーションモデルについて、モデルの分類、適用事例、モデルの作成方法・適用方法、シミュレーション実行結果の解釈・提示方法等について解説いただくとともに、今後の研究課題等を説明いただきました。

 当日は38名の方に参加いただき、会場からは「東名高速道路の岡崎付近が臨時的に三車線化されていることについて、渋滞緩和等への効果はどの程度か?」等の具体的な質問もいただきました。

 講義終了後には、社会連携推進本部 本部長補佐の岩佐精二教授から閉講挨拶が行われ、全6回に渡り多くの皆様にご参加いただいたことに対し、感謝の辞が述べられました。

 なお、今年度一般公開講座へ4回以上ご参加いただいた受講者の方へは、修了証書が授与されました。

 今年度の一般公開講座全体については、アンケート結果では「“シミュレーション”というテーマが良かった。」等、おおむね好意的なご意見をいただいている一方で、「一般向けであっても、もっと高度な講義内容を希望する。」といったご意見もいただいています。本学ではより多くの方にご参加いただき、受講者の方にご満足いただけるよう、来年度に向けて企画を検討していきます。

平成24年度一般公開講座(第5回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、12月14日(金)、平成24年度一般公開講座「シミュレーションで新しい世界を見、そして、予測する」の第5回目を開催しました。今回は、情報・知能工学系 教授の石田好輝先生から「人工知能技術による減災シミュレーション -避難シミュレーションを例に-」についての講義が行われました。

 自然災害に対しては、それを防ぐ防災だけでなく、それが起こったときに的確な情報収集に基づく迅速な対処により被害を最小にとどめる減災も重要で、ICT(情報通信技術)による減災の研究が盛んに行われています。今回の講座では,特にコンピュータを使った人工知能技術による減災シミュレーションについて解説していただきました。
 仮想避難訓練を可能とする避難行動シミュレーションの例では、避難する人の流れが時間の経過とともにコンピュータ上の詳細な地図上に表示され、避難経路上で混雑する箇所を見つけて対策方法を検討する等に活用できるものと感じられました。
 また、講座では日本に伝わる諺(ことわざ)を引用しながら話が進められました。

 当日は42名の方に参加いただき、会場からは「シミュレーション結果を、実際に地域に提供して役立てている具体的事例はあるか?」等の質問もいただきました。

 なお、次回は12月21日(金)に第6回目(最終回)「都市交通のシミュレーション」を開催します。引き続き受講申込を受付中ですので、お気軽にご参加ください。

 全6回の講座の詳細は、一般公開講座チラシ(PDF、583KB)をご参照ください。

平成24年度一般公開講座(第4回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、12月7日(金)、平成24年度一般公開講座「シミュレーションで新しい世界を見、そして、予測する」の第4回目を開催しました。今回は、情報・知能工学系 准教授の後藤仁志先生から「生命情報を活用した創薬のための分子シミュレーション」についての講義が行われました。

 今回の講座の導入部分では,インフルエンザウイルスの名前として「N1H1」や「N5H1」などの亜型が新聞などで紹介されますが、「N」や「H」の正体や,インフルエンザウイルスの感染メカニズムをご紹介いただきました。そして、インフルエンザウイルスへの対抗策としてのワクチンや治療薬がどのように開発されたかについて,医薬品開発の現場で活用されるシミュレーション技術を含めて解説いただきました。

 当日は36名の方に参加いただき、会場からはシミュレーションを行う際のパラメーターについてなど、かなり踏み込んだ内容の質問もいただきました。

 なお、次回は12月14日(金)に第5回目「人工知能技術による減災シミュレーション -避難シミュレーションを例に-」を開催します。引き続き受講申込を受付中ですので、お気軽にご参加ください。

※第6回までの講座の詳細は、一般公開講座チラシ(PDF、583KB)をご参照ください。
 (ご希望の1回のみの申込みも可能です。)

「ものづくり博2012 in 東三河」にて出展・講演を行いました。

 豊橋技術科学大学では、11月30日(金)~12月1日(土)に豊橋市総合体育館で開催された「ものづくり博2012 in 東三河(主催:豊橋ものづくり振興会)」に協賛し、出展ブースでの展示・実演を行いました。

 また、関連行事の講演会及びシンポジウムにおいて、本学の教員が講師やパネラーを務めました。

 ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。


開場式で祝辞を述べる榊佳之学長


未来の“のりもの”ポスターコンクール表彰式
(共催:本学未来ビークルシティリサーチセンター)

ものづくり学園祭 豊橋技術科学大学コーナー


付き添いロボット


全方向移動ビークルの体験


液体搬送ロボットの実演


振動模型による免震住宅の挙動と耐震性


4枚回転翼式ローターヘッドを装着した無人ヘリコプター


全日本学生フォーミュラ大会参戦車両TG07


未来の農業:植物工場と農商工連携


TUTオープンチャレンジプロジェクトのロボット展示


ロボット大集合
(NHK大学ロボコン出場ロボットの展示)


ドライビングシミュレーター
ー 街作りと自動車運転の体験 -

 12月1日には、トヨタ自動車株式会社 豊田章一郎名誉会長も本学のブースを見学されました。
 また、本学コーナー内で、大和ハウス工業(株)様による「ロボットスーツ HAL」、「メンタルコミットロボット パロ」、「狭小空間点検ロボット moogle」の展示も行われました。

豊橋技術科学大学 パネルコーナー

  • 本学の特色等の紹介
  • 社会連携推進本部と、様々な社会連携活動の紹介
  • 4つのリサーチセンターの紹介
  • 多様な産学官連携事例等の紹介
  • 機械の揺れ止めと省エネ動作(展示・実演も実施)  等


パネルでの大学紹介


機械の揺れ止めと省エネ動作の展示・デモ

関連行事

■東三河産学官連携連続講演会(主催:愛知県)
  • 日時・会場:11月30日(金)13時30分~16時、2階第2会議室
  • 講演3
    「色覚異常から見る脳と視覚の最前線」
     豊橋技術科学大学 エレクトロニクス先端融合研究所 テニュアトラック准教授 鯉田孝和


講演の様子

■植物工場シンポジウム(主催:株式会社サイエンス・クリエイト)
  • 日時・会場:12月1日(土)10時~12時、2階研修室
  • 基調講演
    「太陽光利用型工場の今後の展望について」
     豊橋技術科学大学 先端農業・バイオリサーチセンター 特任教授 三枝正彦


基調講演の様子

その他

 そのほか、伊藤光学工業(株)様の出展ブースでは、本学視覚認知情報学研究室(中内茂樹教授)と共同開発した色弱模擬フィルタ「バリアントール」の展示・紹介が行われました。

本学での実験・実習講座の成果発表会が時習館高校で開催されました。

 平成24年度TUT Jr.技術科学教育プロジェクト(時習館SSH SS技術科学)の成果発表会が、11月27日(火)、愛知県立時習館高等学校で行われました。

 今回の成果発表会は、9月27日(木)から28日(金)にかけて本学で開講した実験・実習講座の成果発表会で、5会場に分かれて5~6人の班ごとに発表が行われました。

 スライドを使った5分間のプレゼンテーションは、どの班も写真やグラフ・図などを用いてわかりやすく作成してあり、発表者も堂々とした発表ぶりでした。その後の質疑応答も活発に行われ、座長を務めた本学の教員からも「とても良い雰囲気の中で、内容的にも充実した成果発表会が進められた。」との感想が寄せられました。

 本学では今後も、地域の高等学校等と連携して、大学の最先端の科学研究を活かした実験・実習講座を開催していきます。


発表の様子


閉講式での講評の様子
(座長:本学機械工学系 今村孝助教)

関連URL

平成24年度一般公開講座(第3回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、11月22日(木)、平成24年度一般公開講座「シミュレーションで新しい世界を見、そして、予測する」の第3回目を開催しました。今回は、安全安心地域共創リサーチセンター長/建築・都市システム学系 教授の山田聖志先生から「構造物の静的・動的非線形シミュレーション」についての講義が行われました。

 構造物の「崩壊」現象には、幾何学的不安定を因子とする「座屈現象」、材料学的不安定に起因する「塑性降伏現象(塑性加工プロセス)」、応力集中を因子とする「亀裂・破壊現象」などがありますが、今回の講座では、構造・構造要素の崩壊の代表的な形態である「座屈現象」に焦点をあて、中でも最も座屈現象が複雑で、解くのが長い間困難とされてきた曲面構造を対象とした非線形シミュレーションについて、講師らの一連の成果を紹介しながら講義が行われました。

(※非線形シミュレーション:今見えている現状の状態だけからの情報では絶対に模擬できない現象を、実験などの分析を通して、普段は隠れて認識できない潜在的要因を特定ないし予測して、精密な数理モデルとして組み込こむことで計算模擬すること。)

 当日は42名の方に参加いただき、アンケート結果では、「難しい問題をできるだけ工夫してやさしく説明していただけて非常に良かった。」、「模型を見せながらの説明が良かった。」等のご意見をいただきました。

 なお、次回は12月7日(金)に第4回目「生命情報を活用した創薬のための分子シミュレーション」を開催します。引き続き受講申込を受付中ですので、お気軽にご参加ください。

※第6回までの講座の詳細は、一般公開講座チラシ(PDF、583KB)をご参照ください。
 (ご希望の1回のみの申込みも可能です。)

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