2017年11月アーカイブ

豊橋技術科学大学では、11月10日(金),11月17日(金),11月24日(金)の3日間にわたり,「未来ビークルシティ実現への技術展望」をメインテーマとして,一般公開講座を開催しました。

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第一回の開催に先立ち,未来ビークルシティリサーチセンターの大平 孝センター長の挨拶があり,その後,電気・電子情報工学系の田村 昌也准教授が「ワイヤレス技術でビークルを軽量化」と題して,講義を行いました。


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第一回の受講者数は,60名でした。
講義では,ワイヤレス電力伝送技術について紹介され,ビークルを軽量化するための提案や課題に対する解決策等の説明がありました。


第二回は,建築・都市システム学系の松尾 幸二郎助教が「地域交通の今と未来を考える~人口減少・情報化時代の交通マネジメント~」と題して,講義を行いました。

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第二回の受講者数は,59名でした。
講義では,地域交通に関する近年の動向に触れつつ,それに応じた様々な交通マネジメントの取組みについて解説がありました。



最終回となる第三回では,情報・知能工学系の金澤 靖准教授が「画像処理技術の安全・安心への応用」と題して,講義を行いました。

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第三回の受講者数は,61名でした。
講義では,身近に使われている画像処理技術の紹介と,近年多くの車に搭載されている自動ブレーキシステムや弱者のための危険検知システムなど,画像処理技術の安全・安心への応用について説明がありました。


全3回とも多くの受講者の方にお集まりいただき,講義後の質疑応答も活発に行われ,今年度も大盛況に終えることができました。

受講者の皆様からは,「研究内容を含めての説明が聞けて有意義な時間だった」,「身近な事例が多くわかりやすかったし,とても参考になった」,「基本的・初歩的な説明もあって理解しやすかった。自分の車の安全装置について関心が持てた」とのお声を頂きました。

来年度も,受講者の皆様にご協力いただいたアンケートをもとに,より楽しみながら学んでいただける公開講座を開催したいと思っておりますので,是非ご参加いただければと思います。

 11月24日(金)に、電気・電子情報工学系 穂積 直裕教授が田原政経文化研究懇話会11月例会にて「音を使って見えるもの」という演題で講演しました。

 参加者は、目に見えないけれども不透明なものでも通過する超音波の、様々な活用方法を説明され、特に医療分野で研究が生かされていることを知ることができ、大変興味深い講演だったと感想がありました。

 11月22日に、本学教育研究基盤センター主催 平成29年度豊橋技術科学大学技術公開講座「技術者養成研修」『組織・構造解析技術講座「ナノテクノロジーのための構造・組織解析Ⅵ」』を実施し、企業の技術者等が受講しました。

 講師にブルカー・バイオスピン株式会社 木村英昭氏(アプリケーション部)を迎え、先端分析機器の核磁気共鳴装置 (NMR)を使った固体状態の有機高分子化合物、炭素系化合物、セラミクス等先端材料の構造解析技術について、講義・実習をを行いました。

 各受講者は核磁気共鳴装置 (NMR)の基礎について熱心に学び、受講者全員に修了証書が授与されました。

※本研修は本学社会連携推進センター「社会人向け実践教育プログラム」の一つとして実施しました。

大学連携研究設備ネットワークによる設備相互利用と共同研究の促進共同事業「大学連携研究設備ネットワーク講習会」(岐阜大学、名古屋工業大学教職員対象)と同時開講しました。

講義を受ける受講者のみなさん

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木村氏による実演

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受講者のみなさん

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 11月17日に、本学教育研究基盤センター主催 平成29年度豊橋技術科学大学技術公開講座「技術者養成研修」『ものづくりの基礎から最先端まで』を実施し、企業の技術者等が受講しました。

 講師に村上技術経営研究所 村上 良彦氏(所長)を迎え、日本のものづくり産業の生き残り戦略のキーポイントとなり得る「高速・高効率加工」、「難削材加工」、「環境対応加工」、「微細高精度加工」について紹介を行い、基礎的な事項から応用的な内容まで学ぶための講義を行った後、実際に工具(ドリル、タップ、エンドミル)と工作機械を使った実演により、具体的な切削条件等を体験することで知見を深めました。

 各受講者は熱心に学び、受講者全員に修了証書が授与されました。

※本研修は本学社会連携推進センター「社会人向け実践教育プログラム」の一つとして実施しました。

講義の様子

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実習の様子

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受講者のみなさん

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9月28日(木),29日(金)の2日間,本学で実施された「平成29年度TUT Jr.技術科学教育プロジェクト」(時習館SSH「SS技術科学」)の成果発表会が,11月14日(火)に愛知県立時習館高校で行われました。

本学からは,安部 洋平 准教授(機械工学系),佐野 滋則 准教授(機械工学系),河野 剛士 准教授(電気・電子情報工学系)の3名が,発表会の座長として参加しました。

今回の成果発表会では,2日間の実験・実習講座で学んだことをプレゼンテーション資料としてまとめ,3会場に分かれて,班ごとに発表が行われました。


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Aグループ:視聴覚室 (座長:安部 洋平 )



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Bグループ:自学自習室 (座長:佐野 滋則)




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Cグループ:多目的室 (座長:河野 剛士)

発表では,写真やグラフ・図などを用いて聴講者がわかりやすいように工夫してあり、実験・実習の内容がよく理解できていることが表れていました。また,発表後は質疑応答も活発に行われました。「免震と耐震の違いは?」,「逆運動学の具体例は?」,「複合粒子は時間が経つと離れたりしないのですか?また実用例を教えてください」など,自分が体験していない研究分野(実験・実習)への強い関心がうかがえました。

全ての班の発表終了後,Aグループでは「ジュエリーや機械をつくる鋳造の体験(講座1)」,Bグループでは「太陽光発電について知ろう~発電実験を通じて~(講座7)」,Cグループでは「試行錯誤からの学習(講座12)」が優秀班として選ばれ,来月時習館高校で開催される「優秀班発表会」にて,学年全体の前で発表を行います。

本学では今後も,地域の高等学校等と連携して,大学の最先端の科学研究を活かした実験・実習講座を開催していきます。

【関連記事】

時習館高校の2年生(理系クラス)が実験・実習講座を受講しました。(平成29年度TUT Jr.技術科学教育プロジェクト(時習館SSH「SS技術科学」))

平成29年度「あいちSTEM能力育成事業 知の探究講座」を実施しました

本学は,愛知県教育委員会主催の「あいちSTEM能力育成事業 知の探究講座」に,毎年協力しています。

今年度は「ロボットの動作原理を学ぶ」と題して講座を実施し,今年度も全8回の日程を無事に終えることができました。

9月からの第Ⅱ期では,人間・ロボット共生リサーチセンターの教員による,本学の最先端ロボットについて,実際に触れながら学ぶ講座を実施しました。

夏休みの第Ⅰ期については,下記の記事をご覧ください。

「平成29年度 あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」が始まりました」

「平成29年度 あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」第Ⅰ期ロボットコンテストを行いました」


以下は,第Ⅱ期の講座の様子です。

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第5回(9/23):「ロボットの眼について学ぶ」
(講師:情報・知能工学系,人間・ロボット共生リサーチセンター 三浦 純 教授)




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第6回(10/28):「ロボットとのインタラクションやコミュニケーションについて学ぶ」
(講師:情報・知能工学系,人間・ロボット共生リサーチセンター 岡田 美智男 教授)



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第7回(11/4):「人に優しいロボットの動き」
(講師:機械工学系,人間・ロボット共生リサーチセンター 田崎 良佑 助教,三好 孝典 准教授)




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第8回(11/11):「講座別発表会」
(講師:機械工学系,人間・ロボット共生リサーチセンター 
    佐野 滋則 准教授,内山 直樹 教授,阪口 龍彦 助教)

  

講座別発表会で優秀な発表を行った生徒さんには,来年1月6日(土)に名古屋で開催される6大学合同発表会で発表いただく予定です。

「あいちSTEMハイスクール研究指定事業」とは,「ものづくり愛知の未来を担う理数工学系人材育成」を目的として愛知県が実施するものです。

県内の高校(5校・3年間)を対象として関係大学や企業,研究機関と連携し,4分野(Science/Technology/Engineering/mathematics)に関する講座,研究発表会,競技大会等を実施します。

本学は,「あいちSTEMハイスクール研究指定事業研究校」に指定された愛知県立豊橋工業高校,愛知県立岡崎工業高校と連携して,事業を実施することになりました。


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10月20日には,岡崎工業高校化学工業科3年生10名が本学を訪れ,環境・生命工学系の松本明彦教授による大学紹介の後,VBL(LSI工場)と教育研究基盤センターの見学を行いました。

大学見学及び研究施設見学に参加した生徒の皆さんからは,「難しい内容であったが自身の将来に向けて考える有意義な機会となりました」,「岡崎工業の卒業生が大学院で活躍している様子がわかり,素晴らしかった」との感想をいただきました。



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また,10月28日には松本教授が岡崎工業高校を訪れ,「くらしの中の化学」と題して講義を行いました。松本教授は,講義の中で,日常生活の中にある化学について,具体的な事例に基づき解説を行いました。

講義に参加した生徒の皆さんからは,「とてもわかりやすく解説していただけたので化学が専門ではない者でもよく理解できた」,「高校生の質問にも的確に答えていただくことができた」との感想をいただきました。

来年1月には岡崎工業高校の生徒40名が本学を訪れ,ラボツアーを実施する予定です。

(写真提供:岡崎工業高校)

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