2019年11月アーカイブ

11月13日に、豊橋信用金庫主催 令和元年度第3回とよしん次世代経営者の会『元気塾』 豊橋技術科学大学 研究室見学会・交流会が、様々な業種の若手経営者の皆様約40名のご参加のもと、開催されました。

当日は、大学概要説明、最近の研究動向・産学連携に向けた取組紹介の後、スマート農業(エレクトロニクス先端融合研究所 髙山教授)、次世代生産システム(機械システム工学系 内山教授)、及びデザイン思考(建築・都市システム学系 水谷准教授)に取組む研究室の見学を行いました。

また、ひばりラウンジにおいて、参加者と本学教職員との交流会を行いました。交流会では、参加者から、研究室見学を担当された教員及び研究推進アドミニストレーションセンタースタッフなどへの産学連携に係る質問などを交え、活発な意見交換が行われ、大変有意義な会となりました。

とよしん次世代経営者の会『元気塾』の皆様、ご来学いただきありがとうございました。

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 11月12 日(火)に榊佳之 前学長が愛知県立岡崎工業高等学校を訪れ,1年生から3年生の生徒約110名と教職員の前で「ゲノム科学の最前線~ゲノム科学の発展と新たな挑戦~」というテーマでSTEM(Science,Technology, Engineering,Mathematics )特別講演会を行いました。榊佳之 前学長 は,講義の中で,ヒトゲノム計画を主導された経緯について触れ,ヒトゲノム解読への挑戦,ヒトゲノム計画,ポストゲノム時代,ゲノム科学の新展開,ゲノム科学の新たな挑戦について丁寧にお話なさいました。さらに,愛知県が推進するSTEM教育活動の展開について,岡崎工業高校の岡田良弘 校長と意見交換を行いました。

 講演会に参加した生徒の皆さんからは,「高校生の質問にも丁寧に答えていただくことができた」,「ゲノムの世界は未知の部分が多いがとても将来が楽しみな世界だとわかった」との感想をいただきました。また,参加した教職員からは,「ゲノム科学が,私たちの生活にどれほど深く関わっているかを理解することができた」,「本校の3年間にわたる STEM 教育活動を支えていただいている豊橋技術科学大学の関係者の皆様に深く感謝申し上げます」との感想をいただきました 。

本学の松本明彦 教授と岡崎工業高校の井上満 教諭(本学博士後期課程修了)を中心としてスタートしたSTEM教育活動は,愛知県教育委員会からの研究指定を受けて 2017 年度にはじまり,本年度で最終年度の 3年目となります。こうしたSTEM教育活動を推進する中で本講演会が実現しました。

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3.jpg 生徒の質問にも具体的な例を挙げて丁寧に答えられました。
「伝わりやすい遺伝情報はあるのですか?」
「遺伝情報を操作した生物が災害等によって自然界に放たれ,影響は出るのですか?」

社会連携推進センターでは、11月1日(金),11月8日(金),11月15日(金)の3日間にわたり,「IoT社会を支える次世代センサテクノロジー」をメインテーマとして,一般公開講座を開催しました。

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第一回の開講に先立ち,社会連携推進センターの水嶋生智副センター長の挨拶がありました。


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続いて,建築・都市システム学系の松本幸大准教授が「建設分野におけるセンサ技術の応用事例と診断技術」と題して,講義を行いました。
講義では,建設物の診断技術として応用されているセンサについての解説や,診断に繋げるための評価技術について紹介され,40名の方に受講いただきました。



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第二回は,電気・電子情報工学系の高橋一浩准教授が「スマホを使って病気を検査するバイオセンサ技術」と題して,講義を行いました。
講義では,ICチップを使用して血液や呼気から病気の検査が行える検査技術について紹介され,45名に受講いただきました。


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最終回となる第三回では,エレクトロニクス先端融合研究所の田中三郎教授が「微小金属異物を検出する超高感度センサ」と題して,講義を行いました。
講義では,最先端の超伝導技術を用いて開発されたSQUID磁気センサによる検出技術や実例が紹介され,45名に受講いただきました。


全3回とも多くの受講者の方にお集まりいただき,ありがとうございました。講義後の質疑応答も活発に行われ,今年度も大盛況に終えることができました。
受講者の皆様からは, 「全ての構造物の耐用期間・限界チェックにセンサ技術がいかに重要かがわかった」,「内容は高度だが,近未来の課題を踏まえ現代に合う講義で,非常に興味が湧きました」,「実物を見せていただいたり,実験の実演もあり,とてもわかりやすい講義でした。検査技術の利点・欠点がよくわかりました」 など,熱心に聴講いただいた様子がうかがえるお声を頂きました。

来年度も,受講者の皆様にご協力いただいたアンケートをもとに,より楽しみながら学んでいただける公開講座を開催したいと思っておりますので,是非ご参加いただければと思います。

◆関連記事
「2019年度豊橋技術科学大学一般公開講座 「IoT社会を支える次世代センサテクノロジー」を開催します」

10月31日(木)に,本学電気・電子情報工学系の内田裕久教授が,愛知県立豊田高等学校にて出前講義を行いました。

内田教授は2年生を対象に,「磁石と磁気工学」をテーマとし,講義とデモ実験を行いました。

講義に参加した生徒からは,「金属探知機やモニターが作られていること、電磁誘導が今学んでいる積分を使っていることから、学ぶことの楽しさを知ることができた。今している勉強を活用して、将来自分が学ぶことに役立てていきたい。」,「「電磁石で磁界を発生させる」というデモ実験が面白いと感じました。この実験は小学校の授業でもやったことがあるのですが、その時とは違う視点で実験を見て疑問を抱き解決し、それをどうやって社会で活かすのか、ということを考えることができてとても面白かったです。大学模擬授業を受けて、この学科の楽しさを学べてよい経験になりました。」などの感想をいただきました。

このような高大連携事業を通じて,高校生の理系への関心がより高まればと思います。

本学は,愛知県教育委員会主催の「あいちSTEM能力育成事業 知の探究講座」に,毎年協力しています。今年度は「ロボットの動作原理を学ぶ」と題して講座を実施し,全8回の日程を無事に終えることができました。
10月からの第Ⅱ期では,人間・ロボット共生リサーチセンターの教員による,本学の最先端ロボットについて,実際に触れながら学ぶ講座を実施しました。

夏休みの第Ⅰ期については,下記の記事をご覧ください。

◆ 令和元年度 あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」が始まりました
◆ 令和元年度 あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」第Ⅰ期ロボットコンテストを行いました

以下は,第Ⅱ期の講座の様子です。

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第6回(10/26):「人とロボットとのインタラクションやコミュニケーションについて学ぶ」
(講師:情報・知能工学系 / 人間・ロボット共生リサーチセンター 岡田美智男 教授)


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第7回(10/27):
「人とロボットとのインタラクションやコミュニケーションの方法と実験手法について学ぶ」
(講師:情報・知能工学系 / 人間・ロボット共生リサーチセンター 岡田美智男 教授)



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第8回(11/2):「講座別発表会」
(講師:機械工学系 / 人間・ロボット共生リサーチセンター  佐野滋則 准教授,内山直樹 教授,
 阪口 龍彦 准教授)

講座別発表会で優秀な発表を行った生徒さんには,来年1月11日(土)に名古屋で開催される6大学合同発表会で発表いただく予定です。

静岡県湖西市と包括連携協定を締結しました

 11月9日(土)に松本明彦 教授が愛知県立岡崎工業高等学校を訪れ,「くらしの中の化学」というテーマでSTEM(Science , Technology, Engineering, Mathematics)特別講演会を行いました。松本明彦 教授は,講義の中で,日常生活の中にある化学現象について,具体的な事例に基づき丁寧に解説を行いました。また,松本明彦 教授の主な研究テーマである多孔性固体の表面・細孔構造と分子吸着性の関係,分子の吸着状態の解明について熱意を持ってお話しされました。さらに,今後の岡崎工業高校とのSTEM教育活動の展開について,岡崎工業高校の岡田良弘 校長,井上満 教諭(本学博士後期課程修了)と活発に意見交換等を行いました。

 講演会に参加した生徒の皆さんからは,「化学が専門ではない者でもわかりやすかった」,「質問にも丁寧に答えていただくことができた」,「将来は豊橋技術科学大学に入学してさらに詳しく化学を学び研究したい」,「豊橋技術科学大学が他の大学とどのように違うのかがよくわかりました」との感想をいただきました。

 また,参加した保護者・地域の皆さんからは,「化学物質が,暮らしにどれほど深く関わっているかを知ることができた」,「日常生活で出会う物質や身近な現象が多くてとてもよかった」,「松本先生が化学という学問を大切にしていることが強くわかりました」との感想をいただきました。

 参加した教職員からは,「化学の魅力を伝えるのに優れた教材で構成されており,授業等で高校生に十分伝えられる内容でした」,「本校の3年間にわたるSTEM教育活動を支えていただいている豊橋技術科学大学の関係者の皆様に衷心より感謝申し上げます」との感想をいただきました。 

 こうした本学の松本明彦 教授と岡崎工業高校の井上満 教諭を中心としたSTEM教育活動は,愛知県教育委員会からの研究指定を受けて2017年度にはじまり,本年度で最終年度の3年目となります。11月20日に愛知県総合教育センターで開催されるあいちSTEMハイスクール合同研究発表会において,井上満 教諭が3年間にわたる本学との教育・研究の成果を発表します。

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丁寧に解説する松本明彦 教授。

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3年間のあいちSTEMハイスクール事業の教育・研究成果の掲示。

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岡崎工業高校の生徒が興味を持った科学者を調べてその業績等をわかりやすく紹介。

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3年間のSTEM教育活動を総括しました。

 11月8日に、本学教育研究基盤センター主催 2019年度豊橋技術科学大学技術公開講座「技術者養成研修」『機械加工技術講座』を実施し、企業の技術者等が受講しました。

 講師に村上技術経営研究所 村上 良彦氏(所長)を迎え、日本のものづくり産業の生き残り戦略のキーポイントとなり得る「高速・高効率加工」、「難削材加工」、「環境対応加工」、「微細高精度加工」について紹介を行い、基礎的な事項から応用的な内容まで学ぶための講義を行った後、実際に工具(ドリル、タップ、エンドミル)と工作機械を使った実演により、具体的な切削条件等を体験することで知見を深めました。

 各受講者は熱心に学び、受講者全員に修了証書が授与されました。

※本研修は本学社会連携推進センター「社会人向け実践教育プログラム」の一つとして実施しました。

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講義の様子

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実習の様子

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受講者の皆さん

11月6日(水)に,本学情報・知能工学系の岡田美智男教授が,愛知県立御津高等学校にて出前講義を行いました。

岡田教授は「ロボットが人の仕事を奪うって、ホントなの?」をテーマとして,弱いロボットの話を中心に、人がロボットに求めるものやロボットと人とのあり方について講義を行いました。

講義に参加した生徒からは,「弱いロボットを作って人と共に活動するという発想に驚いた」,「人の弱い部分を補い、生活を支援するロボットが増えると良いと思う」などの感想をいただきました。

このような高大連携事業を通じて,高校生の理系への関心がより高まればと思います。

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10月23日(水)に,本学情報・知能工学系の岡田美智男教授が,愛知県立豊丘高等学校にて出前講義を行いました。
これは,豊丘高校が1・2年生を対象に行った授業の一環で,様々な大学から招かれた講師による複数の講義の中から自分の興味関心に合わせた講座を体験し,教育活動に触れる機会として,自らの進路選択に活かす授業です。

岡田教授は「ロボットが人の仕事を奪うって、ホントなの?〈弱いロボット〉たちと考える人とロボットの未来!」をテーマとして講義を行いました。

一人 ではゴミを拾えないものの、まわりからの手助けを上手に引き出し、結果としてゴミを拾 い集めてしまう〈ゴミ箱ロボット〉など、いくつかの〈弱いロボット〉たちの研究事例を紹介し,それを手がかりに、お互いの弱さを補いつつ、その強みを引き出しあい、 共存していくような 人とロボットの未来の姿について考えていく授業を行いました。

講義を聴講した生徒からは,「完璧なロボットは人が傲慢になり,弱いロボットは配慮ややさしさを引き出すと分かった」,「お互いの弱さを補いつつ,その強みを引き出しあうということは,ロボットと人間の関係だけでなく,人間同士の関係にも通じるところがあると知った」などの感想をいただきました。

このような高大連携事業を通じて,高校生の理系への関心がより高まればと思います。

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豊橋産官学連携推進フォーラム2019を開催しました

10月25日に、豊橋産官学連携推進会議主催の豊橋産官学連携推進フォーラム2019「大学とまちづくり」が、穂の国とよはし芸術劇場プラットで開催されました。

豊橋産官学連携推進会議は、豊橋市及び豊橋市内高等教育機関(本学、愛知大学、愛知大学短期大学部、豊橋創造大学、豊橋創造大学短期大学部)により、地域のまちづくりなどを目的として2018年に設置されました。

今回のフォーラムは、同会議が今後多様な分野での協力していくためのキックオフイベントとして「食・農・健康」をテーマとして開催され、約200人が聴講しました。

佐原豊橋市長の開会挨拶の後、第1部では、瀬田史彦氏(東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 准教授)による「地域協働による産官学連携の新時代~日本の大学が果たす社会貢献の多様な形~」をテーマとする基調講演があり、大学や企業が地域自治体・市民と連携し社会還元(地域活性化)をするためには、「創造的な活動」により地域の魅力を向上させるイノベーションを生み出すことが重要であるとのお話とともに、日本とドイツにおける産官学連携における最先端のまちづくりの事例が紹介されました。

続く第2部では、「食」「農」「健康」をテーマに各大学の取組発表が以下の内容で行われました。
「最先端工学がつなぐスマート農業と豊かな食」
 髙山 弘太郎氏(本学 エレクトロニクス先端融合研究所 教授)
「地域政策学部食農環境コースの目指すところと学生の学び」
 功刀 由紀子氏(愛知大学 地域政策学部 教授)
「地域の健康を支える大学-人々の健康を支える地域づくりとその課題-」
 後藤 勝正氏(豊橋創造大学 大学院健康科学研究科 研究科長・教授)

第3部では、上記講演をふまえ、「大学は地域のために何ができるか。地域は大学に何を期待するのか。」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
 ・モデレーター   篠原 稔和 氏(ソシオメディア株式会社 代表取締役)
 ・パネラー     各大学取組発表者
 ・コメンテーター  佐原 光一氏(豊橋市長)、神野 吾郎氏(豊橋商工会議所会頭)、
           大西 隆氏(本学学長)、川井 伸一氏(愛知大学長)、
           伊藤 晴康氏(豊橋創造大学長)

愛知大学の川合学長は「連携の在り方を考える場を設けること自体が貴重。今後、食・農・健康をテーマにした連携をどう具現化するかが重要」、豊橋創造大学の伊藤学長は「連携することでさらに可能性が広がるということを改めて感じた」、大西学長は「大学は研究や教育の他に様々な分野で社会と向き合う姿勢が求められ、成果を社会に還元する役割もある」、佐原市長は「地域の成長のため、大学や企業に地域に溶け込んでもらい、もっと地域を盛り上げたい」、豊橋商工会議所の神野会頭は「産官学連携による新しい化学反応、価値の創造が大事で、地域を支える人づくりにつなげたい」とそれぞれコメントしました。

今回のフォーラムでは「食」「農」「健康」に焦点をあて「魅力的なまちづくり」のヒントを探りましたが、今後も様々な分野で産官学連携をいっそう推進し、地域に貢献できるよう努めてまいります。

◆関連記事  「豊橋産官学連携推進フォーラム2019 開催のお知らせ」


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10月23日(水)に,本学機械工学系の内山直樹教授が,愛知県立新城有教館高等学校にて出前講義を行いました。
これは120名対象の「産業社会と人間」の授業で,生徒が7つの分野(人文、語学、経済、教育、工学、情報、医療)の大学の授業から希望するものを受け、各グループで理解し合い発表するというもので,内山教授は「工学」分野での授業を行いました。

講義の中で内山教授は,ロボットを設計する上で必要な「機構学」について,実際に本学で作ったロボットの動画の紹介と,簡単な計算で理解できるリンク機構の自由度の計算の解説を行いました。

この模擬授業の後,講義を聴講した生徒が他の講義を受けた生徒に「機構学」について説明をする授業を行いましたが,リンク機構の自由度の公式を使って上手に説明ができていたそうです。

このような高大連携事業を通じて,高校生の理系への関心がより高まればと思います。

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