2013年2月アーカイブ

豊橋市民大学トラム 大学連携講座(第4回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、2月16日(土)、平成24年度豊橋市民大学トラム 豊橋技術科学大学連携講座「日本の未来を支えるエネルギー問題解決への最前線」の第4回目(最終回)を開催しました。今回は、電気・電子情報工学系 滝川浩史教授から「きっと役立つエネルギーの知識~基礎から太陽光創エネまで~」と題して講義が行われました。

 今回の講座では、我々が快適に生活する上でどんなエネルギーが必要かをはじめとし,明日の社会を担うエネルギーとその利用に関して学びました。
 従来のエネルギー施策では、特に「環境保全」、「経済成長」、「エネルギー需給安定」の3つが考慮(trilemma:トリレンマ)されてきたが、福島での原発事故以降は「安全・安心」を含めた4つのバランス(tetralemma:テトラレンマ)が重要になってきているとの説明が印象的でした。また、エネルギーの「さしすせそ」(例えば“さ”は“再エネ”、“採エネ”など。)について、参加者も一緒に考えました。

 今回の講座には、一般の方38名に本学の学生を加えて総勢45名の方にご参加いただき、滝川教授から会場への問いかけに対して積極的に回答されるなど、参加者の方の講座への参加意欲とエネルギー問題への関心の高さが感じられました。また、講座終了後には、太陽電池パネルや電気自動車の見学ツアーに20名以上の方が参加され、寒空の下にもかかわらず、説明員の学生への質問・意見が尽きないほど熱い意見交換が行われました。

 今年度の豊橋市民大学トラム 豊橋技術科学大学連携講座は、盛況のうちに今回の最終回を終えることができました。全4回を通じて多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。
 本学では今後ともより多くの方にご参加いただき、内容的にもご満足いただけるよう、引き続き企画を検討していきます。

講座の様子

見学ツアーの様子

豊橋市民大学トラム 大学連携講座(第3回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、2月9日(土)、平成24年度豊橋市民大学トラム 豊橋技術科学大学連携講座「日本の未来を支えるエネルギー問題解決への最前線」の第3回目を開催しました。今回は、機械工学系 伊﨑昌伸教授から「環境に優しい半導体製造技術」と題して講義が行われました。

 半導体素子の製造には、化学蒸着(CVD)法、マグネトロンスパッタリング法、レーザーアブレージョン法ならびに分子線エピタキシー(MBE)法などの乾式(真空製膜)法が活用され、磁性体膜も含めた電子セラミックス膜製造方法として発展していますが、半導体素子の高性能化に伴い、装置は複雑・巨大化し高価になると共に、使用原料も複雑・高価になり、大量のエネルギーを消費し、CO2を排出するシステムとなっています。
 一方、環境負荷が少なく安価な機能性薄膜合成法として水溶液からの電気化学的製膜法が注目されており、本講義では,水溶液から酸化物半導体を形成するための電気化学プロセスとそれを設計するための化学熱力学的側面について述べた後,硝酸還元反応によるn型半導体酸化亜鉛ならびに強磁性酸化鉄(マグネタイト)膜などの形成と特性について講義していただきました。また,n-ZnOとp-Cu2Oから構成される酸化物太陽電池の電気化学的形成と近年の高効率化の方針についても説明していただきました。

 今回の講座には35名の方にご参加いただき、参加者の方からは「太陽電池の変換効率の説明等、ホワイトボードを使った説明が大変、わかりやすかった。」との感想も寄せられました。また今回は、電気化学的製膜法によって太陽電池に用いる酸化物半導体を作るデモを間近で見ていただき、説明員の学生に盛んに質問される方もたくさんいらっしゃいました。

 なお、次回は2月16日(土)に第4回目「きっと役立つエネルギーの知識~基礎から太陽光創エネまで~」を開催します。講座修了後には太陽電池パネルや気象観測装置等の見学ツアーも実施予定ですので、是非、ご参加ください。

 次回、第4回の概要はこちらをご覧ください。

講義の様子

水溶液からの電気化学的製膜法のデモの様子

平成24年度東三河・浜松地区高大連携フォーラムに参加しました。

 「平成24年度東三河・浜松地区高大連携フォーラム」が、2月2日(土)、東三河・浜松地区高大連携協議会の主催で開催され、東三河の高校22校と浜松地区を含めた大学5校から教諭や教授、生徒ら約70人が参加し、高校と大学の連携による取り組み、連携のあり方などの発表が行われました。
 本フォーラムでは、「夢を与える最先端のロボット研究と教育」と題して、本学の寺嶋一彦教授(社会連携推進本部長)が基調講演を行い、寺嶋教授がセンター長を務める本学の「人間・ロボット共生リサーチセンター」での最先端のロボット研究を紹介するとともに、将来の夢に向かってこれから進んでいく生徒らにエールを送りました。

写真1

寺嶋一彦教授の基調講演

 また、高大連携の事例発表では、本学から中野裕美教授(社会連携推進本部 本部長補佐)が、実験実習やその成果発表、留学生派遣による語学サポートなどの取組について発表を行いました。成果発表会の取組では「話し方やスライドの作り方の勉強になり、プレゼン力が高まった」等のアンケート結果が報告されました。中野教授の報告に引き続いて、時習館高校の生徒により、本学との連携で行われた実験実習の成果発表が行われました。

中野裕美教授の事例発表

時習館高校の成果発表

 このほか、愛知大学と豊橋商業高校の連携事業や、豊橋創造大学と豊丘高校との連携事業などが報告されました。
 本学では、今後も地域の高校と連携し、生徒の科学技術に対する興味と知的探求心等の育成を図っていきます。

豊橋市民大学トラム 大学連携講座(第2回)を開催しました。

 豊橋技術科学大学では、2月2日(土)、豊橋市教育委員会と連携して平成24年度豊橋市民大学トラム 豊橋技術科学大学連携講座「日本の未来を支えるエネルギー問題解決への最前線」の第2回目を開催しました。今回は、電気・電子情報工学系 大平孝教授から「未来の電気自動車」と題して講義が行われました。

 電気自動車は地球にやさしい移動手段として普及が期待されています。しかし、航続距離や充電時間などの課題があり本格普及に至っていません。そこで、大平教授が提唱する、電気自動車の行動範囲を飛躍的に拡大する新しい概念「電化道路電気自動車(EVER)」について、本講座で解説が行われました。また、実用化に必要となる走行中給電技術V-WPTを紹介し、会場にてデモンストレーションも行われました。

 今回の講座には42名の方にご参加いただき、多くの方に間近でデモンストレーションを見学いただきました。また、コイル方式との技術的な違いや、路面が濡れている場合の給電効率について等々、たいへん多くの質問が寄せられ、「電化道路電気自動車」に対する反響の大きさが感じられました。

講義の様子

デモの様子

 なお、次回は2月9日(土)に第3回目「環境に優しい半導体製造技術」を開催します。引き続き受講申込を受付中ですので、お気軽にご参加ください。

※次回以降の講座の詳細は、こちらをご参照ください。
 (ご希望の1回のみの申込みも可能です。)

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