2017年3月アーカイブ

3月13日(月)に本学電気・電子情報工学系、情報・知能工学系、環境・生命工学系の主催で、計算技術科学実践教育プログラム「最先端データサイエンス講座」を開催し、企業の開発担当者・研究者等48名が受講しました。
まず前半の講義では、本学講師によるデータサイエンスの基礎講座を説明しました。続いて後半の講義では、データサイエンスを用いた応用事例や研究事例をそれぞれの分野の講師からご発表いただきました。未来の天気予報、ビッグデータを用いた農業、医療への活用方法、化学研究への応用などを解説しました。
受講者からは、「多くのデータから価値のあるデータを探し出すことが重要であることを知った」「データ同化の手法の有効性、観測データとの差を概念的に知ることができた」「医療経済学からビッグデータの活用意義について理解が深まった」「化学技術の進歩を感じた」とのご感想をいただきました。

※本講座は本学社会連携推進センター「社会人向け実践教育プログラム」として実施しました。
   
           

本講座の詳細について
  

  

3月6日から3月8日にかけて、本学電気・電子情報工学系、環境・生命工学系の主催で、計算技術科学実践教育プログラム「計算物質科学実践セミナー」を開催し、企業の開発担当者・研究者等が受講しました。

初日の講義では、谷林 慧准教授(一関工業高等専門学校 電気情報工学科)が講師を務め、「Quantum Espressoを用いた第一原理計算入門」と題して、第一原理計算の基本理念について説明し、グラフェンを例として具体的な方法を説明しました。続いて、小沢 拓氏(㈱JSOLエンジニアリングビジネス事業部)が、「ソフトマターのための統合シュミレータOCATの活用に」と題して、OCATを使うのに必要な知識、Pythonの活用方法などを解説しました。またフリー版OCATを用いた簡単な解析を体験しました。

2日目の講義は、Abhijit Chatterjee氏(ダッソー・システムズ・バイオビア㈱)が講師を務め、「Materials Studio 入門~Materials Studioを利用した物性解析」と題して、MSを利用した結晶物性解析として、CASTEPによるバンドギャップ、状態密度、電子密度計算やXANES計算について説明しました。

3日目の講義では、小口 達夫准教授(本学環境・生命工学系)が、「量子化学計算による分子構造とスペクトル、反応解析」と題して、比較的小さな孤立分子系を対象として、量子力学原理に基づいた量子化学計算の手法を用い、安定分子構造の探求、赤外、ラマン分光法との対応、分子熱力学的物性値の予測といった実験と対応づけられる情報の取得法を解説しました。また実際にコンピュータを用いた計算演習を行い、出力ファイルの読み方等を説明しました。続いて、小畑 繁昭特任教授(本学社会連携センター)が、「結晶構造予測と解析」と題し、有機化合物が形成する分子性結晶を対象に、その立体配座の生成、結晶多性構造の探索、安全な結晶構造の予測までの一連の手法を説明しました。

最終日の講義終了後には、受講者に認定書が授与されました。

※本研修は本学社会連携推進センター「社会人向け実践教育プログラム」の一つとして実施しました。

  

  

豊橋技術科学大学では,豊橋市教育委員会と連携して,24日,11日,18日,34日の全4回にわたり,平成28年度豊橋市民大学トラム 豊橋技術科学大学連携講座を開催しました。

最終回となる34日は,「画像処理技術の安全・安心への応用」と題して,情報・知能工学系の金澤 靖 准教授による講義が行われ,当日参加者の方も含め40名以上の方にご参加いただきました。

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講義では,身近に使われている画像処理技術の紹介と,自動ブレーキシステムや危険検知システムなどについての解説がされました。

とくに,色盲の方や高齢者の方の「見える」色の違いのお話のときは,大変興味深く聞き入っている方の姿が多く見られました。



  

受講者の皆様からは,「難しいことをやさしくわかりやすく解説してくださりありがとうございました」,「年齢などによって見え方が違うことを改めて認識する機会が持てて良かった」とのお声を頂戴しました。

今年度の市民大学トラムも全4回を通じて多くの方にご参加いただき,ありがとうございました。

受講者の皆様にご協力いただいたアンケートを参考に,より多くの方に満足いただける企画を今後も検討していきたいと考えておりますので,是非ご参加下さい。また,今後開講予定の市民向け講座についてもこちらのホームページで随時ご案内させていただきますので,ご覧いただければと思います。

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