豊橋市視聴覚教育センター・豊橋市地下資源館にて,夏のイベント企画展「電気のふしぎ」(9月1日(日)まで)が開催されており,本学からは「お絵かきアクアリウム」(情報・知能工学系 菅谷保之 准教授)と「視線シューティング」(エレクトロニクス先端融合研究所 南 哲人 准教授)の2つを出展しています。
また,8月25日(日)のサイエンス講演会では「遊んで学べる無線通信」と題し,本学の電気・電子情報工学系 上原秀幸 教授が出前授業を行いました。
出前授業では,光や目に見えない電波により情報が伝わる無線通信技術の仕組みについて,クイズや簡単な実験装置を使って,参加者の皆さんに遊びながら楽しく学んでいただきました。
2019年8月アーカイブ
8月24日(土)に,あいちSTEMハイスクール研究指定校である愛知県立岡崎工業高等学校 化学工業科の生徒が本学を訪れ,応用化学・生命工学系 松本明彦 教授,伊藤博光 助教の指導の下,オープンキャンパス体験実習を行いました。今回はサイエンスショーや工作教室等の多くのイベントで注目を集めている「スライム」について,取組みました。このスライムは,1985年,米国フロリダ州マイアミ大学から世界に広まりました。材料のポリビニルアルコールは洗濯のりの主成分で,直鎖高分子です。これがほう砂により架橋結合するため,ゲル化します。今回,オープンキャンパスに訪れた多くの皆様にスライムづくりを披露し,会場は多くの子どもたちの笑顔と歓声に包まれました。
こうした豊橋技術科学大学の松本明彦 教授と愛知県立岡崎工業高等学校の井上 満 教諭(本学博士後期課程修了生)とのSTEM連携事業は2017年にはじまり,本年度で最終年度3年目になります。
参加した岡崎工業高校の生徒からは,
「大学の先生方から,化学的なものの見方を教えていただき,さらに勉学に励みたいと思いました。」
「研究室の学生の皆様から,丁寧に大学生活のことを教えていただきました。」
「今までにスライムをつくったことがあったが,伊藤先生のわかりやすい説明を聞いて,次回スライムづくりを披露する際に活かしたいと思いました。」
「安全面に対しても十分に配慮された内容で,子どもでも安心して実験できると感じました。」
との感想がありました。
また,引率した岡崎工業高校 井上 満 教諭からは,
「スライムを通じた科学の普及活動はもちろんですが,伊藤博光助教の子ども目線の的確で,あたたかいご指導とお心遣いに深く感謝いたします。会場内における一連の流れも素晴らしく大変参考になりました。そして,研究室で皆さんと一緒にいただいた美味しい昼食の味は生徒の心に強く残りました。こうした経験が生徒たちの心に自信と希望を灯します。幸甚に存じます。」
「松本明彦教授,齊戸美弘教授の研究室のあたたかく面倒見のよい優秀な学生さんに深く感謝申し上げます。夏休みの後半に多感な生徒たちの高校生活の貴重な1ページとなりました。衷心より感謝申し上げます。」との声が寄せられました。
次のSTEM事業では,11月9日(土)に開催される岡崎工業高校の文化祭(岡工祭)で松本明彦 教授が講演を行う予定です。
岡崎工業高校の生徒が講師となって丁寧に説明
子どもたちに向けてスライム実演の様子
8月22日(木),豊橋創造大学にて「ラーニングフェスタ2019」が開催されました。
ラーニングフェスタは「地域の高校生は,地域の大学で育てる」という理念のもと,東三河の高校生が地元大学に興味関心を持つ機会となることを目的として東三河・浜松地区の高校と大学が連携協力して行う,高校生とその保護者を対象とした進路探求・学問探求のイベントです。
東三河・浜松地区高大連携協議会に加盟する大学の様々な専門分野で活躍している教員が講師となり,各大学で学ぶことのできる学問分野について,高校生にも分かりやすい身近なテーマで講義を行いました。
本学からは,学内において「平成30年度教育活動表彰」を受賞した2名の教員による講義が行われ,受講した高校生は皆,真剣な表情で講義に聴き入っていました。
10:40~11:30(2限)
機械工学系の河村庄造 教授による講座
「止まれ!建物のゆれ~ここまで来た振動抑制技術~」
12:30~13:20(3限)
応用化学・生命工学系の高島和則 教授による講座
「暮らしに役立つ静電気 -自動車排ガスからがん治療までー」
◆関連記事 「ラーニングフェスタ2019」開催のお知らせ
豊橋技術科学大学は,愛知県教育委員会と連携し,あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」を開講しています。
「知の探究講座」は、自然科学や情報科学等の特定分野に関心が高く、より深く学ぼうとする意欲のある高校生に対し、連携大学(県内6大学)による先進的な理数教育に関する知識・技術を修得する講座を実施するものです。今年度の本学の講座は、「ロボットの動作原理を学ぶ」と題して実施しています。
実験・実習講座は,8月5日(月)から11月2日(土)までに全8日間を予定しています。人間・ロボット共生リサーチセンター所属の教員指導のもと,第Ⅰ期ではLego Mindstormsを利用して,センサ,アクチュエータ,リンク,歯車などロボットの構成要素やプログラミングの基礎を学び,数名毎のグループに分かれ,ロボットの構造・動作プログラムを検討し,実際に製作しました。
第Ⅰ期の最終日にロボットコンテストを実施し,
指定されたコースをいかに正確に,速く走行できるか,性能を競いました。
10月~11月開催予定の第Ⅱ期では,人とロボットとのインタラクションやコミュニケーションの方法と実験手法など,より先端的な内容を学びます。
【関連記事】 令和元年度 あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」が始まりました
8月1日(木)、2日(金)に、愛知県立豊丘高校の生徒が本学を訪れ、応用化学・生命工学系 浴 俊彦教授の指導の下、DNA塩基配列(DNAバーコード)解析による生物分類についての講義を受け、貝の分類実験を行いました。このような実験を通じた高大連携活動は、豊丘高校と浴教授との間で2015年度より続けられています。
今回は、1日目に、次世代シークエンサーによるDNAバーコード解析について講義を受け、PCRやアガロースゲル電気泳動法などの基礎知識を学んだ後、豊橋市周辺の海岸から採取した8種類の貝試料から2種類のミトコンドリアDNA断片をPCRで増幅しました。2日目は、アガロースゲル電気泳動によりPCR産物の分析・精製と塩基解列解析の準備を行い、塩基配列の違いに基づいて貝の分類ができるか実験を行いました。
講義・実習を受けた生徒たちからは,
「大学のハイレベルな講義や実験を直接感じることのできる貴重な体験でした。」
「高校では想像もつかないような高度な内容で、よく理解できない部分もありましたが、今回実験結果がしっかりと出たので頑張って考察したいと思います。」
「実験室や学食の独特な雰囲気を味わうことができて楽しかったです。」
「理系希望の自分にとって、進路を考える上でも非常に貴重な体験でした。このような機会があれば次回もぜひ参加したいです。」
「高度な内容の実験なので、自分でもできるのか心配でしたが、先生方が丁寧に指導して下さり、実験結果もしっかり出たので安心しました。本当にお世話になりありがとうございました。」
などの感想が寄せられました。
このような高大連携事業を通じて,高校生の理系への関心がより高まればと思います。
「知の探究講座」は、自然科学や情報科学等の特定分野に関心が高く、より深く学ぼうとする意欲のある高校生に対し、連携大学(県内6大学)による先進的な理数教育に関する知識・技術を修得する講座を実施するものです。
豊橋技術科学大学では,今年で11年目の実施となります。人間・ロボット共生リサーチセンターの教員及び大学院生等が講師となり,さまざまなロボット技術について,実際に見たり,触れたり,あるいは作ってみながら学ぶ内容となっており,「ロボットの動作原理を学ぶ」と題して,8月5日(月)から11月2日(土)までに全8日間行われます。
最初の5日間(8月5日(月)~8月9日(金))は,機械工学系 佐野 滋則 准教授と研究室の学生が講師となり,講座が進められています。 参加している高校生15名は,大学でのレベルの高い講座内容に期待と不安を抱きながら,真剣に取り組んでいます。
7月20日(土)に名古屋工業大学で行われた開講式の様子です。
第Ⅰ期 1回目(8月5日)。 ロボットの基礎についての講義を受けています。
第Ⅰ期2回目(8月6日)。
場所を豊橋技術科学大学駅前サテライト・オフィスに移し,LEGOブロックで車を作成しています。
■講座の日程
<第Ⅰ期> (10:00~16:00)
日程 | 講座内容 | 講師 |
8月5日(月) | 1.ロボットの基礎 |
機械工学系 人間・ロボット共生リサーチセンター 佐野 滋則 准教授 内山 直樹 教授 阪口 龍彦 准教授 |
8月6日(火) | 2.ロボットの設計 | |
8月 7日(水) | 3.ロボットの設計及び製作 | |
8月 8日(木) | 4.ロボットの製作 | |
8月 9日(金) | 5.ロボットコンテスト |
<第Ⅱ期> (10:00~16:00)
日程 | 講座内容 | 講師 |
10月26日(土) |
6.人とロボットとのインタラクションやコミュニケーションについて学ぶ |
情報・知能工学系 人間・ロボット共生リサーチセンター 岡田 美智男 教授 |
10月27日(日) |
7.人とロボットとのインタラクションやコミュニケーションの方法と実験手法について学ぶ |
情報・知能工学系 人間・ロボット共生リサーチセンター 岡田 美智男 教授 |
11月2日(土) | 8.講座別発表会 |
機械工学系 人間・ロボット共生リサーチセンター 佐野 滋則 准教授 内山 直樹 教授 阪口 龍彦 准教授 |
本学 電気・電子情報工学系では、社会人を対象とした集積回路技術講習会を毎年開催しており、今年度で第39回を迎えました。本講習会は本学がかかげる建学の精神『産学共同』の一環として開催されており、大学では類を見ない充実した教育研究設備(LSI工場)と長年にわたって蓄積して来た数々の優れた教育研究成果を学外の方々に活用していただくためのものです。今年度は企業の技術開発者ら13名をお迎えし、集積電子システム工学分野の関係教職員と大学院生で7月22日~7月26日の5日間にわたり開催いたしました。
終了後、受講者からは、「一貫したプロセスの流れが体感できてよかった」、「ひとつひとつのプロセスを考えていく基礎ができた」、「今後デバイス作製プロセスの見直し・改善に役立てたい」とのご意見・ご感想をいただきました。