2013年9月アーカイブ

 豊橋技術科学大学は,9月23日(月・祝)に豊川公園キュパティ-ノ広場で開催されたイベント「エネエネわっしょい!!~あしたをつくろう~(主催:一般社団法人穂の国青年会議所)」に出展しました。
 このイベントは,豊川市制施行70周年を記念する事業の一つで,エネルギー問題をテーマに,各参加団体によるエネルギー体験コーナーや展示が行われ,本学からはプラズマエネルギーシステム研究室(電気・電子情報工学系 滝川浩史教授)と資源循環工学研究室(環境・生命工学系 大門裕之准教授)によるブース出展が行われました。

 滝川研究室のブース「体験!親子で一緒にエネルギーで遊ぼう!」では,横からの風でよく回る風車を工作するコーナーや,太陽光発電に関心を持ってもらうための展示が行われました。参加した子どもたちは,厚紙を切り貼りしたり,ペンで自由に模様を描いたりして,自慢の風車を作りました。

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【研究室の学生の手ほどきで風車作り】

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【お父さんも夢中で工作】

 また,大門研究室のブース「下水処理場における豊川バイオマスパーク~生ごみからエネルギーとトマトづくり~」では,豊川浄化センターで実証中の「豊川バイオマスパーク構想」(下水汚泥等のバイオマスを利用し、下水処理場でエネルギーと食糧の生産を行う全国初の実証研究)についての展示と,実際に生ごみを発酵させてバイオガスを生産し,それに火をつける化学実験を見ていただきました。

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【豊川バイオマスパークについて説明】

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【発生させたバイオガスに,いざ点火!】

 当日は,イベント全体で約1000名の来場があり,本学の出展ブースにも両ブースで約170名の方に来場いただきました。
 豊橋技術科学大学では,今後もこのような地域連携イベントに協力するとともに,大学の知を発信していきます。

【イベント概要】

  • 事業名:豊川市制施行70周年記念事業「エネエネわっしょい!!~あしたをつくろう~」
  • 日時:平成25年9月23日(月・祝) 10時~15時
  • 場所:豊川公園キュパティ-ノ広場
  • 主催:一般社団法人穂の国青年会議所
  • 後援:豊川市
  • 協力:中部電力株式会社,新城市環境部環境課,愛知県産業労働部産業科学技術課,豊川市観光協会,国立大学法人豊橋技術科学大学

愛知県立豊丘高校の生徒が本学でDNAについて学びました。

 8月26日(月)~27日(火)の2日間、愛知県立豊丘高等学校の生徒33名を対象に、本学環境・生命工学系 菊池洋教授と坂井技術専門職員によるDNAについての実験・実習が開催されました。

 この企画は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が児童生徒の科学技術、理科、数学に対する興味・関心と知的探究心の育成等を目的として実施する「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)」に豊丘高校が採択され、本学と連携して開催したものです。

 生徒33名はガイダンスの後、普段、使用したことがない器具や試薬について実物を見ながら詳しく説明を受け、ブロッコリーとサケ白子からDNAを抽出したり、微量の試料(タマネギ、コウボ菌)からDNAを抽出、精製する実験・実習を行いました。翌日は、前日に得られたDNAの一部をPCRで増幅させ、電気泳動で確認する実験・実習や、先端農業・バイオリサーチセンターの植物工場とエレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)の次世代シークエンサーの見学が行われました。
 実験・実習の最後には、班ごとにグループ討論して実験内容の確認を行うとともに、研究室の学生に大学での研究や講義の様子を聞くなど、大学生活にも触れる良い機会となったようでした。

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【菊池教授によるガイダンス】

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【坂井技術専門職員によるガイダンス】

 豊橋技術科学大学では、9月5日(木)~6日(金)の2日間、愛知県立時習館高等学校の2年生315名を受け入れて、「平成25年度TUT Jr.技術科学教育プロジェクト(時習館高校SSH「SS技術科学」)」の実験・実習講座を開催しました。

 この実験・実習講座は、未来を担う科学技術系人材を育てることを目的として文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に愛知県立時習館高校が指定され、平成20年度から本学と連携して実施されているものです。

 初日の開講式の後、「日本の未来を担う皆さんへ ~これからの時代に求められるもの~」と題して、榊学長による講義が行われ、「これからの日本には“イノベーション”と、それを進める人材が求められる」ことや、「技術・科学で社会を動かすイノベーションには、“0から1を創り出すタイプ”と“1を1000に伸ばすタイプ”の2つのタイプのパイオニアが必要である」等の話がありました。

 学長講義終了後は、「LSIとセンサの設計製作入門から最先端まで」、「蛍光顕微鏡で視る細胞のDNAと呼吸活性」など、大学教員が講師を担当する32の講座に分かれて実験・実習が始まり、生徒らは大学でのハイレベルな講義や、高校には無いような機器を用いた実験・実習を体験しました。

 なお、11月19日(火)に時習館高校において、本実験・実習講座の成果発表会の開催が計画されており、この2日間の成果についてプレゼンテーションが行われる予定です。

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榊学長の講義の様子

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レーザー顕微鏡の使用方法の説明を受ける

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回診支援ロボでの液体の制振搬送のデモを見学

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3D CADで階段を描く受講生

平成25年度豊橋技術科学大学TUTラボ 成果発表会を開催しました。

 8月22日(木)から8月27日(火)までの土・日曜を除く4日間、高校生を対象にした実験実習講座「平成25年度豊橋技術科学大学TUTラボ(愛知県立時習館高等学校が主催する時習館SSH「地域SS豊橋技術科学大学講座」を含む)」を開催し、最終日の27日(火)に成果発表会を開催しました。

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講座番号1の受講生の発表

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講座番号2の受講生の発表

 成果発表会の前半のセッションでは、座長の本学社会連携推進本部 中野裕美 本部長補佐(研究基盤センター 教授/学長補佐)の進行で、受講した講座ごとに3グループ13名が実習成果についてプレゼンテーションを行いました。例年、前半のセッションの発表者はかなり緊張するものですが、今回は皆、自信を持って堂々と発表している印象を受けました。また、他のグループの発表を聞いて、受講生からも積極的に質問が出されました。

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講座番号3の受講生の発表

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講座番号4の質疑応答の様子

 後半のセッションでは、社会連携推進本部 内山直樹 本部員(機械工学系 准教授)に座長が交代し、2グループ13名がプレゼンテーションを行いました。会場に詰めかけた本学の教員、学生や引率の高校教諭から、発表者に対して感想や質問が多数、寄せられ、回答の際には講座の担当講師の助けが必要な場面もありましたが、4日間の受講内容をよく理解して回答しているようでした。

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講座番号5の受講生の発表

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修了証書の授与

 成果発表会後の閉講式では、講座に参加した受講生に修了証書が授与され、その後、時習館高校の吉田正義教頭先生からご挨拶をいただきました。先生からは「守(しゅ)・破(は)・離(り)」の思想について紹介があり、生徒らがこれから学んで行く上で、大変、参考になるお話しをいただきました。

 受講生の皆さんが今後、学んでいく上で、今回の貴重な体験を活かし、そして社会に出てからもおおいに活躍されることを期待しています。

【実施テーマ名】

  1. 「対流による熱の伝わりを知る」
     講師:機械工学系 教授 北村健三、助教 光石暁彦
  2. 「太陽電池をうまく使おう -屋外での発電実験-」
     講師:電気・電子情報工学系 教授 滝川浩史,助教 田上英人
  3. 「薬を創るための分子シミュレーション入門」
     講師:情報・知能工学系 准教授 後藤仁志
  4. 「生分解性高分子の球晶成長」
     講師:環境・生命工学系 教授 辻 秀人
  5. 「レーザーカッターや3Dプリンタを使用した建築ものづくり体験」
     講師:建築・都市システム学系 教授 松島史朗

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