2018年7月アーカイブ

平成30年度 あいちSTEM能力育成事業「知の探究講座」が始まりました

 「知の探究講座」は、自然科学や情報科学等の特定分野に関心が高く、より深く学ぼうとする意欲のある高校生に対し、連携大学(県内6大学)による先進的な理数教育に関する知識・技術を修得する講座を実施するものです。

 豊橋技術科学大学では,今年で10年目の実施となります。人間・ロボット共生リサーチセンターの教員及び大学院生等が講師となり,さまざまなロボット技術について,実際に見たり,触れたり,あるいは作ってみながら学ぶ内容となっており,「ロボットの動作原理を学ぶ」と題して,7月30日(月)から11月17日(土)までに全8日間行われます。

 最初の5日間(7月30日(月)~8月3日(金))は,機械工学系 佐野 滋則 准教授と研究室の学生が講師となり,講座が進められています。 最初にロボットの研究動向について学んだ後,4種類のプロトタイプのロボットに基づいて,その動作を学びます。また,その基本動作を拡張してどのような動きをさせたいかをグループで構想し,ロボットを動かすためのプログラミングをして,構想した動きに近づける実習を行います。

 参加している高校生15名は,大学でのレベルの高い講座内容に期待と不安を抱きながら,真剣に取り組んでいます。


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       7月21日(土)に名古屋工業大学で行われた開講式の様子です。


P1000815.jpg        第Ⅰ期 1回目。 ロボットの基礎についての講義を受けています。


P1000822.jpg            LEGOブロックで車を作成しています。


■講座の日程

<第Ⅰ期> (10:00~16:00)

日程 講座内容 講師
7月30日(月) 1.ロボットの基礎

機械工学系 

人間・ロボット共生リサーチセンター

佐野 滋則 准教授

内山 直樹 教授

阪口 龍彦 准教授

7月31日(火) 2.ロボットの設計
8月 1日(水) 3.ロボットの設計及び製作
8月 2日(木) 4.ロボットの製作
8月 3日(金) 5.ロボットコンテスト



<第Ⅱ期> (10:00~16:00)

日程 講座内容 講師
9月29日(土)

 6.人に優しいロボットの動き

機械工学系 

人間・ロボット共生リサーチセンター

田崎 良佑 助教

 三好 孝典 准教授

10月27日(土)  7.ロボットとのインタラクションや

   コミュニケーションについて学ぶ

情報・知能工学系 

人間・ロボット共生リサーチセンター

岡田 美智男 教授

11月17日(土)  8.講座別発表会

機械工学系 

人間・ロボット共生リサーチセンター

 佐野 滋則 准教授

内山 直樹 教授

 阪口 龍彦 准教授




7月12日(木)に豊橋商工会議所にて、社会人キャリアアップ連携協議会主催の平成30年度第1回人材育成講演会「東三河から次代を拓く~事業承継、起業から新規事業開拓へ~」 を開催し、企業関係者を中心に、行政関係者、一般市民の方、大学関係者など80名の方に参加頂きました。

社会人キャリアアップ連携協議会 榊佳之会長の開会挨拶に続き、本多プラス株式会社会長 本多克宏氏から『事業承継と自立経営」~"売る力"を磨け! 製造業を強くするのは営業する力だ~という演題で、「他人のやらないことをやる!」という明確な経営理念と「自分で考え 自分で作り 自分で売る」というモットーを掲げて、自立経営で発展を続けることの大切さを熱く語って頂きました。講演では自社の持つコア技術であるブロウ成形技術と社会のニーズを結び付ける企画力、顧客に喜んでもらえる商品を提供する営業力が発展の鍵であること、次代の経営者の力を信頼し権限を大胆に委譲することが事業承継の鍵であることなど、ご講演は参加者の大きな共感を呼びました。

次に、株式会社くればぁ 取締役社長 中河原 毅氏から『メッシュフィルター技術を活かした世界進出』と題してご講演を頂きました。縫製業として先代が創業された事業を発展させるため、世界一細かいメッシュの製造技術に着目、高機能マスクの商品化に着手しPM2.5などの粉塵防除のみならずアスリート向けや健康維持向けなど独自商品の開発が事業発展に繋がったご経験をお話し頂きました。高機能マスクの開発ではフィギュアスケートの羽生選手との出会いの秘話や、メッシュ開発技術で社会貢献をする姿勢など、会場との活発な意見交換を頂きました。

参加者の方からは「経営者の強い信念を感じた」、「経営精神理念に感動した」、「人がしないこと、新しいことを常に考えている姿勢に感銘を受けた」、「社会貢献につなげていく姿勢がすばらしい」などたくさんのご意見・ご感想をいただくことができました。

社会人キャリアアップ連携協議会では引き続き人材育成につながる講演会、シンポジウムを開催して参ります。ぜひご活用、ご参加をお願い致します。

  

      講演する本多氏              講演する中河原氏

  

       会場の様子

■講演会の詳細についてはこちら

7月12日(木),「あいちSTEMハイスクール研究指定事業研究校」である愛知県立岡崎工業高校の1年生40名が本学を訪れました。

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環境・生命工学系の松本明彦教授による大学紹介の様子です。

その後、2班に分かれ、LSI工場と学生宿舎(グローバルハウス)の見学を行いました。

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最後に、岡崎工業高校OBとの対談を行いました。

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参加した生徒からは

「キャンパスのあまりの広さに驚いた。どの課程でも様々な研究をしていることがわかりました。」

「豊橋技科大の先生、学生から直接、大学生活のことを聞くことができました。これからさらに勉強して入学したいと思いました。」

「大学院という学校の意味がたいへんよくわかりました。」

また引率した教員からは

「豊橋技科大の教育環境の素晴らしさがよくわかりました。ご教示いただいた知見を本校のSTEM教育の推進に活かしていきたいと思います。」

「引き続き本校化学工業科へのご指導をお願いしたい。」

などの声が寄せられました。

今後の予定は、本学のオープンキャンパスに岡崎工業高校の生徒が参加し、岡工祭には本学教員が講演を行う予定です。


◆関連記事

「あいちSTEMハイスクール研究指定校」(豊橋工業高校,岡崎工業高校)との連携事業がスタートしました

7月6日、田原市民政児童委員 高齢者部会22名がICD-LABと人間・ロボット共生リサーチセンターを見学しました。

ICD-LABでは、"弱い"ロボットを見学し、ロボットと会話を楽しんだり、散歩、ゴミ拾いを経験しました。

次に見学した人間・ロボット共生リサーチセンターでは、全方向移動式ベットや歩行アシストトレッドミルを操作、体験しました。

参加者からは早く実用化して欲しいといった意見もありました。

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ICD-LAB見学の様子

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人間・ロボット共生リサーチセンターでの見学の様子

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