2月27日(水)に穂の国とよはし芸術劇場PLATにて、社会人キャリアアップ連携協議会 平成30年度シンポジウム「人工知能時代に求められる学び直し ひとづくり」を開催し、企業の方を中心として140名のご参加をいただきました。
開会挨拶をする榊会長 会場の様子
講演Ⅰでは、豊橋技術科学大学 情報・知能工学系教授 中内 茂樹氏が講師を務め、「人工知能時代の人間らしさを求めて~認知科学からの視点~」と題して、フィンランドにおけるAI教育の取組みを紹介され、AIの社会実装の視点からAIに関して日本が取るべき戦略とは何か、その重要性について、そしてヒラメキ・ゾーンに入る・社会性と好奇心などAIに対する「人間らしさ」についてお話しいただきました。
続いて、講演Ⅱでは「人工知能がもたらす人間と社会の未来」をテーマとして、国立情報学研究所 社会共有知研究センター センター長・教授の新井 紀子氏が、AIが到達できない人間の能力のすばらしさを知り、AIに仕事を奪われないためには文章の意味をきちんと理解できるようにならなければいけない、「読解力の重要性」について講演されました。
講演する中内教授 講演する新井教授
シンポジウムの最後に行われたパネルディスカッションでは、榊会長がモデレーターとなり、「東三河地域におけるAI時代の学び直し、ひとづくり」の視点から、来たるべきAI時代へ向けて、豊橋商工会議所会頭 神野吾郎氏を交えて講演者による議論が交わされました。
シンポジウム閉会の後には意見交換会が開催され、和やかな雰囲気のなか参加者の皆様にご歓談いただくことができました。
パネルディスカッションの様子
参加者の方からは、「AI活用のまえに人間力を上げることが重要だと思った。」「AIの学習の仕方から人の学び方のヒントが生まれてくる興味深いお話だった。」「AIについて関心を高め、目的をもってどう戦略を組み立てていくのか真剣に考えていく良いきっかけとなった。」などたくさんのご意見・ご感想をいただくことができました。
社会人キャリアアップ連携協議会では、今後も東三河地域の活性化と産業振興に向けた人材育成をテーマに講演会・シンポジウムを開催していきます。どうぞご期待ください。
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